チューリップ🌷おばさん

3年のオランダ生活と帰国後の日々

太陽の光とビタミンD

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氷の上でスリップする鳥達🦆を見る親子

 

2016 年 4 月にGroningen 駅に到着し、オ ランダの自宅となる家まで街中を歩いて行きました。薄日がときおり射しているものの、ダウンのコートが必要な曇天の寒い日でしたが、道に面した喫茶店の店 外の椅子にコートを着て座っているカップルがコーヒーとビールを飲んでいまし た。私の目には寒い曇天に喫茶店の店外 で話しながらビールやコーヒーを飲む姿 は、異様に映りました。暫く後に、少しでも太陽の光を浴びたいオランダでは普通の光景なのだと分かり納得しました。


ビタミンDを飲む

オランダは樺太と同じ北緯に位置し、日 本に比べると雨の日が多く太陽の光が射してもその光は弱い国です。夏でも曇天や雨の日が多く 8 月の平均最高気温 22 度、平均最低気温 13 度で「暑い」という言葉からは無縁の国だと言えます。日本に帰 ってくると、日本の太陽の明るさがオランダのとは全然違うことに気づきます。 日本は今年5月に異常な暑さでしたが、 オランダは逆に異常な寒さだったようで す。お世話になっていたアムステルダの美容院の美容師さんがオランダ在住の 日本人の方は皆さん、健康の為ビタミン D剤を飲んでいるとおっしゃっていました。私も最初は飲んでいませんでしたが、 3年目に入って飲むようになりました。 北欧は鬱病の方が多いですが、太陽光の乏しいオランダでも鬱病の方が多いと言 われています。オランダに住んでいると、 本当に明るい太陽の光が恋しくなります。 休暇にスペインに行くことがオランダ人の憧れのようです。オランダで3年暮らすと、鬱気味だったゴッホが明るい太陽を求めて南仏に移り住んだ気持ちが少しわかるように思いました。

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フローニンゲンの自宅近くの公園で そり遊びする子ども達や家族


②スピードスケート王国
Groningen はメキシコ湾海流のため、緯度 が高い割には暖かく雪が積もることは一 冬に数回ある程度です。でも 2 年目の 2017 年の冬、厳しい寒さで近くの運河や公園にある大きな池がスケートができるくらい厚い氷が張るということがありました。オランダ人は早速即席のスケートリンクを作って、家族や友達とスケートをしたり、そり遊びをしたりして、楽しんでいました。そのような背景もあってか、 オランダはスピードスケート王国で世界一の強さです。平昌オリンピックの金メ ダリストの小平奈緒選手が、2 年間オランダに練習拠点を移していたことは有名なお話ですね。私たちが通っていたアムス テルダムの美容院に小平選手も髪を切りにこられていたそうで、一緒に撮影されたお写真を見せてくれました。