チューリップ🌷おばさん

3年のオランダ生活と帰国後の日々

Groningen と日本の人間関係の大きな違い

オランダで暮らせば暮らすほど、その違いの大きさに気づき、ため息ため息でした。

大和撫子の私(!?)には、その違いが途轍もなく大きく感じられました。

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A-Churchの塔を望むこの運河からの景色は美しく、私のお気に入り!

1) 意見をはっきり言う!

この国では小さいときから、意見を求められたとき、明確に自分の意見を述べなければなりません。何も言わないのは怠惰で自分の考えがない人とみなされてしまいます。会議や討論の場では、上下の関係の区別なく自分の意見を堂々と述べます。会議後、相手に対する悪い感情を引きずると言ったことはありません。阪大生の留学生の方が「日本では意見が自由に言い難いので羨ましい」と言っていました。 オランダ人の学生さんが、日本人との会議をしてから後のことを、私に話してくれまし た。「会議で日本人学生は意見を言わず、 後からあれはああだった、こうだったと言うので時間の無駄だ。どうして日本人は自分の意見をその場ではっきり言わないのか」。そのオランダ人学生は真摯ない い学生で、日本人に対しても好感情を持って接してくれるだけに、その言葉には重みがありました。


2) first  name で呼び合う関係

オランダではボスや社長を呼ぶ時もお互いに first nameで呼びます。話もフレンドリーな言葉遣いでOKだし、服装もスーツは学位取得の時、就職試験の面接、結婚式、お葬式など余程の時に着るのみです。でもドイツやベルギーでは、日本の様に礼儀が必要だそうです。 赴任後すぐ、ある日本人女性が Groningen の日本企業キッコーマンユニチャーム の奥様3人紹介して下さいました。後に慣れましたが、初対面の 30-40 歳代の方々から「和代さん」と呼ばれて内心びっく り! Groningen では日本人同士は基本的に first name で呼び合っていました。20 歳代前半の阪大の留学生の方にも、私は
「和代さん」と呼ばれていたのですよ!


3) 羨ましくない!

個人主義のオランダ人は、良きにつけ悪しきにつけ他人のことを干渉しません。 それは「頼めば喜んで力を貸してくれるが、言わなければ何もしてくれない」ということにも結び付いていました。
例えば Groningen に住み始めてすぐの頃、 バスや電車を乗り降りするベビーバギー のお母さんに、若者も含めて誰一人手助 けしようとしない光景や、バスでお年寄りに席を譲ろうとしない光景を度々目にしました。聞けばオランダ人学生は「頼まれれば手伝う」「一度、老人に席を譲ったら、そんなに年寄りにみえるのか !と怒られたから」とか言っていましたが、私はそんな問題かなぁと寒々しい思いをしてしまい ました。

またオランダ人は他人と比べることがないので「羨ましい」という感情が少ないように感じました。これは自分の幸せや価値観が定まっていればこそのことなので、自己を顧みて反省させられました。

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オランダの運河の橋は、船が通過するときは上がります。