チューリップ🌷おばさん

3年のオランダ生活と帰国後の日々

フローニンゲンで日本語教師のボランティア

(7)Groningen での日常生活

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1) 大学生に日本語教師のボランティア

オランダに滞在している間、私は様々な条件に恵まれて、1週間に4日午後と夜 主に Groningen 大学の学生さん達に、最初は 3~4 人のグループで、のちに個人レ ッスン形式でボランティアで日本語を教えていました。多忙で留守がちの主人との異国での私の生活に、日本語ボランテ ィアはルーティンワークと日々の生活の張りを与えてくれました。日系企業の奥様の中には、お友達ができず家に籠って鬱のようになり帰国する方もいらっしゃるとお聞きしました。幸い私は日本語のお蔭で、若いオランダ人学生さんたちと接することが出来、日本語レッスンを通して、オランダの歳時記や、オランダ人の生活、そしてオランダ人の考え方等を知ることが出来ました。私が指導に当たった Groningen 大学生の方は、皆さん優秀で真面目な方ばかりで一生懸命勉強してくれました。オランダでは1年に1回、7月に日本語能力検定試験が行われます が、それを目指して勉強して合格する方も毎年数名いました。また学生さんの一人は日本語の面白さに強く惹かれたと言って、 Leiden 大学日本学科(日本語学科ではないので、日本の歴史、日本文化等日本のこと全般について学ぶ)に入学して現在在学中です。オランダでの私の生活を支えてくれたこの日本語の学生さん達に感謝の念でいっぱいです。


2) アメリカ人主婦とのお付き合い

またそれ以外に、オランダ人と国際結婚されて12歳の女の子のいるアメリカ人主婦の方にも日本語を教えていました。 その方はご主人が日系企業に勤務されていたことがあり日本事情に詳しく、日 本とオランダとアメリカの違いを客観的 に捉えていて、その違いを話してくれました。「日本とオランダの中間がアメリカだ」とは彼女の言葉です。また学生さんとは違った面から、オランダの行事やお料理・教育・その他様々なことを教えてくれました。明るく積極的な性格で、日本人に近い感性と考え方の持ち主で、オランダのことは何も知らない私のことを常に思いやり心にかけて助けてくれました。

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2 ) 国際結婚されている日本人女性とのお付合い
阪大から短期留学で Groningen 大学に来られていた日本人女性が、博士学位を取得して大学の研究者として活躍されています。留学中に指導教官(現在のご主人) と国際結婚、二人のお子さん(7歳・4歳) に恵まれて Groningen にお住まいです。 その方からのご依頼で、ご主人に日本語をお教えしました。ご主人も奥様も優秀な優しい方で、子供さん達も「かずちゃん」 と私のことを呼んで慕ってくれました。 そのご家族にも色々サポートして頂き、 またクリスマス会、お誕生日会、ドライブ 等、機会を捉えては招待して下さり本当に良くして頂きました。毎年夏に1カ月間吹田市にあるご実家に帰省されるの で、今夏お目にかかるのを楽しみにしています。

チューリップはオランダの国花🌷

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春のオランダ観光の目玉はなんと言っても世界最大のお花の公園キューケンホッ フのチューリップではないかと思います。 毎年開園はチューリップのシーズンの3 月半ば~5月半ばだけと決まっています。 広い園内に豊富な種類と色のチューリッ プが咲き乱れる様は圧巻です。見頃は その年の気候に左右されますが、4月半ば頃と言われています。

オランダは世界の花市場の 6 割強を占めている「お花の国」です。オランダに数か所ある花市場の中でも、アースルメール Aaslmeer 花市場は約4割に上り、ここの競りで世界の花の価格が決まると言われ ています。競りは朝早いですが見学でき ます。競りが済んだお花は、この広大な市場から車で 20分のスキポール空港からパ リやロンドンや日本など世界の各地に輸出されます。

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Groningen の町の市(マーケット)で手に入るお花は、日本に比べると本当に安く大感激!! 最初はその価格が信じられず、 何度も見直しました。「オランダにいる間だけしか、こんな贅沢なことはできないぞ!」とばかりに、私はよくお花、特にオランダの国花であるチューリップを買って楽しみました。クリスマスには、真っ赤 なお花のチューリップが濃い緑の葉との組み合わせでクリスマスカラーに思われて、真っ赤のチューリップを飾ってクリスマス飾りとして楽しみました。色とりどりのチューリップは、シーズンだと 50 本 5 ユーロ(600 円くらい)、冬場でも 50 本 7 ユーロ(840 円くらい)でした。

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ゴッホの向日葵の絵のような立派な向日葵が 10 本 5 ユーロでした。赴任当初、太陽光の乏しいオランダで太陽の光を集めたような大きな向日葵が嬉しくて、飛びついて買ったものの、太い茎の大きなひまわり10 本は重くて、帰路の途中で休み休みしやっとの思いで家まで持ち帰りました。大きな花束や盛り花も10 ユーロ 前後でした。

フローニンゲンのレストラン・お水・紅茶

😳安い=美味しい(?!)

オランダの方は日本人のように、食事に手間とお金をかけません。日本なら夕食に数品は並びますが、オランダの家庭では1品が普通です。オランダ人と結婚されている日本人女性が、オランダ人のご主人のお家では1週間のメニューが決まっていて、それを1年ずっと飽きずに繰 り返すのに最初驚かれたようです。それでご主人は御結婚後、奥様が作る毎日のように違った美味しいお料理に大感激!だったそうです。オランダ人の一人の方が曰く「オランダ人には安いこと、イコール美味しい!」。


6) ティーバッグで紅茶を入れる

日本でお紅茶を入れる時、ティーポッに茶葉を入れ、熱湯を注ぎ3分待って美味しい紅茶を入れますね。ティーバッグを使うのは、独身の方や公共の場等だと 思っていました。紅茶の好きな私は、最初 オランダでも日本から持参した茶葉でそ うやって入れていました。けれどオラン ダでは、高級ホテルのレストランでも喫茶店でも、まず熱湯の入った透明のグラスが来て、次にウエイターさんが持つ9 ~12 種類くらいのティーバッグの入った蓋つきの箱から、好みの1袋を選んでグ ラスに入れて紅茶を入れます。茶葉をポットで お紅茶を入れるという繊細な感性?は、オランダにはありませんでした。でも慣れというのは恐ろしいもので、3 年のオランダ生活を経た今の私は、ティーバッグ派に「へんし~ん!」してしまいました。

 

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それからオランダの「ミントティー」をご紹介しておきたいと思います。オランダには数本のミントの小枝をグラスに入れ、 熱湯を注いで、蜂蜜を添えてサーブされ る「ミントティー」がどこの喫茶店にもあ ります。爽やかで美味しくよく注文して飲みました。またスーパーに「生のミント 入り水」が売られています。日本には普通 ありませんよね?

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7) レストラン

オランダのレストランは日本のとは少し勝手が違います。オランダ人はお料理を楽しむと同時におしゃべりも楽しむことを重要視しますから、オランダでは席に着いてから食事を終えるまでに最低2時間くらいかかります。 飲み物をまず注文、しばらくしてからお 料理の注文、長く待って一品、次のお料理が出てくるまでにまた長い時間...日本の レストランの様に席に座って注文するとさっと出て来て「はい、ご馳走様!」とはならないので、せっかちの主人はレストランでの食事を嫌がって、お客様が来られる時しか外食しませんでした。 そうそう、オランダではお水はただでは ありません。注文して初めて手に入れら れます。日本人留学生はお水にお金を払うのは抵抗感があると言って、水道水 「tap water」がお願いできるレストランではそれをお願いしていました。

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8) 水道水

オランダの水道水は安全で飲用可能ですが、硬水です。きれいに洗ったグラスも乾くと白くなります。主人が尿路結石の経 験があることもあり、当初はスーパーで お水を買って全てをまかなっていたので すが、「BRITA という浄水ポットがあるので、それを使うと良い」と教えて頂いて以 来、ずっと浄水したお水で飲み物を入れ お料理しご飯を炊いていました。 お水の関係か、いくら丁寧に日本茶を入れても日本で入れるお味にならず、ご飯も美味しく炊けずイマイチのお味でした。 帰国して飲んだ日本茶の美味しかったこと! 食べたご飯の美味しかったこと!^^

フローニンゲンの食べ物と市(マーケット)

オランダの代表的な料理って何?と言われてもすぐには思いつかないですよね?3年間の間にフローニンゲンのオランダ人の方に教えてもらったオランダ🇳🇱料理は以下のようなものです。


1).stamppot スタンポット
代表的なジャガイモ料理。マッシュポテトに野菜やソーセージなど混ぜ込んだもので混ぜ込む材料で名前が変わる。

2).pannenkoek パンケーキ

クレープのように薄い生地にベーコンやチーズなど好みの材料をのせて、フライパンで焼きます。 焼きあがったら、黒砂糖のシロップと粉糖をたっぷりかけて頂きます。ベーコンなどの塩味と甘いシロップのコンビネーションが美味しくて、病み付きになります。

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3).tosti ホットサンド

教えてもらって、電気ホットサンド器で良く作りました。街にTostiのお店もあります。
4).herring ハーリング=ニシン

ガイドブックに、オランダ人の方が口を大きく開けて食べる姿が必ずの様に載っていますが、お刺身の一種と言えます。みじん切りの玉ねぎと一緒に頂きます。

5) Bitterballen

お味はまあまあと言ったところ。
オランダでは自動販売機で温かいコロッケが買えるのですよ~!

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6).インドネシア料理

宗主国だった歴史からだと思うのですが、オランダ料理の様になっています。
近頃日本料理の寿司がスーパーに並びお好み焼きと共にブームになってきています。

 

Groningen に寿司レストランが 3 軒あり、バイキング形式で人気を集めています。日本料理の食材も市内に1軒ある Amazing Oriental(オランダ国内のチェ ーン店)という中華料理食材店に、近年韓国料理食材と共に並ぶようになり、醤油やカレールー等基本的な日本の食材は手に入ります。

 

オランダは物価、特に食料品がとても安い国です。自宅で食べればとても安いのに、レストランは日本と同じくらいの値段で高いことや、「Dutch でいこう!」の 一言に込められているように、どちらか といえば stingy なオランダ人の方はめったに外食をしません。 日常の食料品の買い出しとしては、スー パーとVismarktと呼ばれる広場で毎週 火・金・土曜日に開催されるマーケットが 主です。そこでは、青果店(果物・野菜) 魚屋・鳥肉屋(オランダの鶏肉は美味し い)・肉屋・チーズ屋・ストロープワッフル店(オランダの代表的なお菓子・焼き上がりの熱々が食べられます)・手芸用品 店・お花屋・じゃがいも屋さん等が広場を埋め尽くします。その種類は豊富でお安いです。またスーパーの品物も豊富でお安いです。

マーケットは↓こんな風です。それぞれ少しご説明しますね。

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1) チーズ

御存知のようにチーズに代表される乳製品は豊富で美味しく、日本の半分以下くらいのお値段です。スーパーに大きなス ペースを取って並べられているチーズやその加工品、ヨーグルトはその種類の多いこと、美味しいこと! チーズ屋さんも街にたくさんあって、私たちはその中の 1軒をよく利用していました。

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2) 野菜や果物

EU加盟国からふんだんに運ばれてくる ので、1年中種類が多く、日本よりずっとお安いです。野菜は日本とサイズが違って、茄子・きゅうり・パプリカ・セロリ等とても大きかったです。主食のジャガイモは種類が豊富で安く、5キロが3ユー ロ(360 円ぐらい)でした。「オランダの ジャガイモはとてもおいしい!」とオラ ンダ在住の日本人の方が口を揃えて言います。「スタンポット」に代表されるオランダのじゃがいも料理は本当に美味しく、オランダに行く前はジャガイモがあまり好きではなかった私も「ジャガイモ大好き人間!」になりました。 街にはフライドポテト屋さんがあり、マヨネーズやケッチャップをつけて食べるのですが、オランダ人は大好きです。とても美味しくて、私達もときどき買って楽しみました。

3) 肉類

オランダの鶏肉はとても美味しく、豚肉は日本と同じくらい、牛肉はイマイチでした。ラムや鴨肉もオランダではよく食べられるし、レストランの定番メニュー の一つです。
4) お魚

スーパーでは鱈、鮭の切り身が並ぶ程度で、魚1匹丸のままというのは並びませ ん。けれどマーケットでは北海が近いせいか、並ぶお魚の種類は実に豊富で安価 でした。魚屋さんの横で kibbling と呼ばれる鱈の身のフライが売られていて、ケ チャップやマヨネーズをつけて食べるのですが、オランダ人の方は大好きです。オ ランダの鮭、鯖も日本の物より脂肪が多く柔らかいです。Kibbling やオランダの定番メニューのサーモンステーキは、日本人の私には少々くどく感じました。逆 に新鮮な鯖は味噌煮にすると、脂が乗って美味しいと思いました。季節になるとムール貝も店頭に並びました。白ワイン 蒸しで頂くと美味しいです

太陽の光とビタミンD

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氷の上でスリップする鳥達🦆を見る親子

 

2016 年 4 月にGroningen 駅に到着し、オ ランダの自宅となる家まで街中を歩いて行きました。薄日がときおり射しているものの、ダウンのコートが必要な曇天の寒い日でしたが、道に面した喫茶店の店 外の椅子にコートを着て座っているカップルがコーヒーとビールを飲んでいまし た。私の目には寒い曇天に喫茶店の店外 で話しながらビールやコーヒーを飲む姿 は、異様に映りました。暫く後に、少しでも太陽の光を浴びたいオランダでは普通の光景なのだと分かり納得しました。


ビタミンDを飲む

オランダは樺太と同じ北緯に位置し、日 本に比べると雨の日が多く太陽の光が射してもその光は弱い国です。夏でも曇天や雨の日が多く 8 月の平均最高気温 22 度、平均最低気温 13 度で「暑い」という言葉からは無縁の国だと言えます。日本に帰 ってくると、日本の太陽の明るさがオランダのとは全然違うことに気づきます。 日本は今年5月に異常な暑さでしたが、 オランダは逆に異常な寒さだったようで す。お世話になっていたアムステルダの美容院の美容師さんがオランダ在住の 日本人の方は皆さん、健康の為ビタミン D剤を飲んでいるとおっしゃっていました。私も最初は飲んでいませんでしたが、 3年目に入って飲むようになりました。 北欧は鬱病の方が多いですが、太陽光の乏しいオランダでも鬱病の方が多いと言 われています。オランダに住んでいると、 本当に明るい太陽の光が恋しくなります。 休暇にスペインに行くことがオランダ人の憧れのようです。オランダで3年暮らすと、鬱気味だったゴッホが明るい太陽を求めて南仏に移り住んだ気持ちが少しわかるように思いました。

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フローニンゲンの自宅近くの公園で そり遊びする子ども達や家族


②スピードスケート王国
Groningen はメキシコ湾海流のため、緯度 が高い割には暖かく雪が積もることは一 冬に数回ある程度です。でも 2 年目の 2017 年の冬、厳しい寒さで近くの運河や公園にある大きな池がスケートができるくらい厚い氷が張るということがありました。オランダ人は早速即席のスケートリンクを作って、家族や友達とスケートをしたり、そり遊びをしたりして、楽しんでいました。そのような背景もあってか、 オランダはスピードスケート王国で世界一の強さです。平昌オリンピックの金メ ダリストの小平奈緒選手が、2 年間オランダに練習拠点を移していたことは有名なお話ですね。私たちが通っていたアムス テルダムの美容院に小平選手も髪を切りにこられていたそうで、一緒に撮影されたお写真を見せてくれました。

オランダは月曜日始まり😵

西洋の国は「日曜日がキリスト復活の日」 だからということと、旧約聖書の創世記にある「神が6日間で世界を創造し7 日目に休まれた」という伝承から、月曜日始まりで日曜日が最後にきます。日本では 日曜日が1週間の始まりですね。
日本の1週間         日曜日~土曜日
オランダの1週間  月曜日~日曜日

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自宅近くの公園の白鳥7羽も仲良く日光浴

 

日本語の学生さんと話していたとき、この違いが「日曜日に話したり、日記を書くとき」に、次のような違いを招き、混乱することに気づきました。
日本人が先週の金曜日という時

        → オランダ人は今週の金曜日
日本人が今週の水曜日という時

        → オランダ人は来週の水曜日
オランダ人の学生さんも私も混乱の原因に気づくまで、頭を捻りました。

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典型的なイースターの飾り

(イースターラビット・イースターブランチ・黄水仙・チョコレートのイースターエッグ)

ちょっと驚き😲!オランダの建物②

 

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クロッカスの花が咲く公園に面して建つ家々

 

⑥不便な台所設備

オランダ料理に手の込んだものは多くな いことに関連するかと思いますが、台所はお料理をするには不便な造りでした。 シンクは小さく、回りの調理台に水が散って野菜を洗ったり食器を洗ったりするのに適しません。調理台の高さはオランダの方に合わせて作られていますから高 く、背の低い日本人が調理すると疲れま す。シンクの配管は日本では考えられな いような配管構造で、流れが悪くよく詰 まります。ほとんどのお家で換気扇は申 し訳程度の物しか付いていませんから、てんぷらなどの揚げ物は部屋が汚れると言って作りません。


⑦冷房がな~い!

オランダは冷房というのがありません。 8月の平均最高気温が 22 度、平均最低気温が 13 度ですから、冷房が必要ないのは納得です。冷蔵庫に製氷皿はないのですが、在蘭中に不便を感じたことはありませんでした。 暖房は寒い国だけに建物全体が完全暖房システムです。電気やガス代も安く負 担にはなりません。特に Groningen は郊外に天然ガスが豊富に出るということも あって豊かです。年にも依りますが、9月に夜間暖房が入るということはさほど珍しい事ではありません。21 度(子供のい る家庭は 19~20 度)くらいに設定して、 常時そのシステムが作動しています。真冬に外は零下でも、一歩建物の中に入れ ばふわーと暖かく非常に快適です。オランダ人の方は真冬でも家の中では半袖や薄い長袖一枚で過ごし、外に出る時はマフラーを巻いてダウンのコートを羽織るという何とも贅沢で羨ましい暮らしをしていました。


⑧バスタブがない!

オランダではシャワーだけで、バスタブ が無い家がとても多いです。私たちはバ スタブのない家は考えられなくて、バスタブ付きのお家を探して幸い借りられま した。けれども実際にオランダで暮らしてみると、冬場も全館暖房で体を温める必要がないことや、夏も汗だくになることなく爽やかなので、バスタブは特に必要なくシャワーだけで十分だなと思いまし た。とはいえ、やはり日本人はバスタブ付きのお風呂という環境で育っているので、 バスタブ付きを希望します。Groningen 在住の日系企業のある方は、バスタブ付きの家を借りたかったのに借りられず、冬はシャワーをして日本から持参した炬燵に潜って暖を取っていると話しておられました。
Groningen は借家の需要と供給のバラン スが取れていなくて、ずっと需要が多い ので、阪大の留学生も家捜しに苦労して いました。オランダ人の学生さんの中に は市内で借りられなくて、隣町で家を借 りている人もいました。


⑨暗い灯り

灯りがとても暗いです。明るい照明は病院か研究所のようだと言って好まれませ ん。白人の方の薄い色の目は、暗い所でも 物が良く見えるそうです。日本人の様に黒い眼の人は、薄い色の目の方がサング ラスをかけているような状態だそうで、 欧米人に比べると暗い所ではずっと物 が見えにくいそうです。逆に強い日差しの下では、白人の方はサングラスをかけないと目がやられてしまいますが、日本 人の黒い眼は比較的平気だそうです。 暗い照明の下では夜細かいことはできないので不便で、帰国後明るい照明がとても嬉しく思われました。f:id:OrandaTulip:20191001164335j:image