散歩道の花
久しぶりに散歩に出た。今日は6,827歩…一人気ままに歩くのも楽しい。
散歩道の花々は、桜、タンポポ、ツツジ、ライラック、ハナミズキから季節は確実に移り、今日は白い可愛い花と十薬と夾竹桃が咲いていた。どんな道端の雑草も美しく、つくづく自然の造形は人間には敵わないと感じさせられた。
①↓名も知らぬ白い花
この花は楚々として可愛い。道路の両側に今が盛りとばかり咲き乱れていた。さてこの花の名前は…なんだろう?
②↓十薬(別名ドクダミ)
田舎の庭の山際に一面咲いていたのを思い出す。白い花弁が十字のようで印象的で子供心にその美しさに心惹かれていた。キリスト教徒には十字架のように見え、仏教徒には菩提樹の葉に見えることから『仏教哲学者、久松真一博士』が以下の句を詠まれた。
〈花は十字 葉は菩提樹と 一茎に奇しくもそなえる聖(ひじり)毒だみ〉
大学で生薬の講義を受けて、初めて正式な漢方薬の一つだと知った。昔から、ゲンノショウコ、センブリとともに日本の三大民間薬の一つに数えられ、薬効が多岐にわたるところから十薬とも呼ばれていて、欧米でも東洋のハーブとして人気があるそうだ。ドクダミ茶はよく知られている?…よね⁇
③↓夾竹桃
ご存知の通り、暑さにも排気ガスにも強く夏の間咲き続ける。川柳作家の時実新子さんの句集の中に次の一句を見つけて、思わず笑ってしまったことがある。しかし今はまだ夏の入口、色鮮やかな花はなかなか新鮮でいいなあ!と、いっとき足を止めて見入った。一時期、時実新子さんの「有夫恋」に夢中だったことを思い出した。
〈まだ 咲いているのは 夾竹桃のバカ〉
時実新子
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